「たたむ」ことの価値

こんまりメソッド

こんにちは、ここみです。
ここに来てくださり、ありがとうございます。

今日は「たたむ」という事について書きたいと思います。
 
 
洋服の収納は「たたむ収納」と「かける収納」があり 
こんまりメソッドでは「たたむ収納」を推奨しています。

仕事柄、手を使い触れる事を日々しているので、
手を使ってたたむ事への思い入れがあり、書きたいと思っていました。

こんまりメソッド 「たたむ収納」

こんまりメソッドでは、たたみ方も紹介されており、たたむ収納を推奨しています。

YouTubeでこんまりさん自身がたたみ方を教えてくれているので、是非見てみて下さい。

♡こんまりちゃんねる♡

基本は最終的に長方形で立つ、自立する状態であればOK。
引き出しを開けた時に上からひと目でわかるように、立てて収納します。

洋服収納の問題は、きちんとたたむことで、ほとんど解決する、と言われています。

でも、たたむ効果は、たんに収納するために小さくするだけではありません。

じつは洋服をたたむことの本当の価値は、

自分の手を使って洋服に触ってあげることで、

洋服にエネルギーを注ぐことにあるのです。

「人生がときめく片づけの魔法」 著者:近藤麻理恵

たたむ、という行為は洋服をいたわり、愛情を示すこと、洋服との対話です。
 
 
手アイロンで服全体に触れる事で、
生地のほつれや引きつりなどに気づく事ができます。
 
 
今は、ショップ店員がやっている時短でたためる方法!
なんて動画があったりして。
 
私も実践してみた事があります。
 
でもこれだと生地に触れる機会が少ないんですよね。
 
 
たたむ、という行為の目的を「早く片づける」というものではなくて、
 
自分の大事な「洋服と対話する時間」と思えば時短かどうかは全然気になりません。
 
 
 
ちなみに、こんまりメソッドではお客様のときめきを大切にしているので、
 
「かける収納」がときめくのであれば「たたむ収納」を押し付けはしません。
 
スカートやワンピースなどひらひらした洋服で、
かかっているほうが嬉しそうな物は、かける収納が正解です。
 
  
ものを大切にする事で、もの自体が何を望んでいるのかがみえてくる。
 
これがこんまりメソッドの魅力のひとつです。

たたむ文化

日本は、昔から布団や和服を畳んで収納する歴史があり、「たたむ文化」があります。
 
 
この「たたむ」って、いつからあるんだろう?
と歴史を知りたかったのですが、「たたむ」という事に関しての本が見つけられず・・・
 
 
ネット情報だと畳屋さんや風呂敷屋さんのサイトで「たたむ」という事について少し記載がありました。
 
「たたみ」についての記載は古事記の中でもあり、
「たたみ」という言葉は絹や萱(カヤ)を「たたむ」というところから生まれた、と。
 
 
なので、「たたむ」という行為はずっと昔からあるのでしょうね。
 
 
屏風、風呂敷、ちゃぶ台、提灯、着物、布団、扇子、ふくさ・・・
 
 
言われてみると、たたむ、折りたたむ物が沢山ある事に気づきます。
 
 
正座も脚を折りたたむ、日本独特の座り方だそうです。
脚を折りたたむ、って表現にちょっとびっくり。
  
 
たたむ技術は狭い住環境で暮らす、日本特有の生活の知恵だと考えられていたようです。
  
   
たたむとは、積み重ね、折り重ね、大切に仕舞う仕草。
 
 
日本の伝統的な所作だ、と思うとたたむ時間が愛おしく、自分が誇らしく思える気がします。

「手」の力

私はリハビリの仕事をしており、
手を使って触れる事をずっとしてきました。
 
治療家の道を目指していた頃は、手で治療する方法を学んでいました。
 
 
昔から「手当て」という言葉があるように、
手で触れる事は心身の苦痛を和らげる癒やしの方法。
 
 
手で質感を触り分け、詰まっている感じ、水っぽい感じ、流れが良い・・・
手が教えてくれます。
 
 
触った時にどう感じるか?
頭で考えるのではなく、手からの感覚を受け取る。
 
それがすごく大事でした。
 
 
たたむ、という行為も手から感覚を入れる作業。
 
 
こんまりメソッドでは、「ときめき」で物を選んでいきます。
ひとつひとつ手に取り、持った時に「きゅん」とするか。
この「きゅん」は、実は直感。
 
 
ものに触れる手が鈍ければ「ときめき」を感じ取る事もできない。
 
 
たたむ事で、ものに触れ、感覚が入り、感覚を磨く事ができる。

日々のたたむ作業が「ときめき」感度を上げる事にも繋がると思います。
 
 
治療とは全く別ですが、
「日々是好日」という茶道の本を読んでいた時に、
「手を信じる」という言葉が出てきました。
 
 
この本は森下典子さんのエッセイで、
2018年に黒木華さんと、樹木希林さん主演で映画化もされています。
 
 
なかなか茶道の所作が覚えられない主人公に、
 
 
「頭で考えないの。手が知ってるから、手に聞いてごらんなさい。」
 
「もっと自分の手を信じなさい。」
 
 
と先生が言う所がありました。
  
 
  
手が知ってて、手が教えてくれる。
 
治療においても、頭で考えず、自分の手の感覚を信じる事が大事でした。
 
 
 
手を使う事をしていると、これって共通して言える事なんだな〜と思ったのです。
  
たたむ→手に感覚が入る→手の感覚磨きになる→直感が働きやすくなる→ときめく物がわかりやすくなる

良い事尽くめじゃないですか?(笑)

手を使ってたたむこと、おすすめです。

おわりに

私は作業療法士です。

理学療法士と作業療法士。

どちらもリハビリですが、ざっくり簡単に言うと
作業療法士は「手の専門」、理学療法士は「足の専門」です。

仕事柄、不自由になってしまった手に触れる機会が多くあるので、
このたたむ、という行為をする事で自分の体に感謝する事ができます。

腕が思うように動く
指が伸びて、手のひらでアイロンをかける事ができる
生地を触っている感覚もちゃんとある

当たり前のようで、当たり前じゃない事。
思った通りに動いてくれる体に感謝。
 
 
生地の気持ちよさを味わう時間も癒やしの時間。
 
タオルなど、ボザボサになってしまった物を取り替える事で、
「あ〜触り心地いいなぁ〜」と
毎日プチ癒やしの時間を味わう事ができます。

「たたむ」という事、「かける派」の人も試してみて頂きたいですね〜
 
 
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

参考書籍

○近藤麻理恵:人生がときめく片づけの魔法
○近藤麻理恵:人生がときめく片づけの魔法2

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