無痛分娩と自然分娩の体験談

育児と片付け

5月、6月は長男・次男の誕生月。

上の子2人は無痛分娩、3番目は自然分娩で出産しました。
 
 
妊娠したら必ず決断しなければならない分娩方法。
 
 
日本では、まだまだ無痛は普及していないそう。
2020年の厚生労働省の発表でも8.6%だったとか。
 
 
私の経験って貴重かもしれ〜ん。
 
 
という事で、
どちらも経験した体験談を書いてみたいと思います。

無痛分娩って?

詳しい事は、様々な産院のHPで紹介されているので、
私が産院の先生から直接受けた説明のみ記載します。
 

・硬膜外麻酔を使用して出産時の痛みを緩和する。
 
・背中から針を入れ、鎮痛薬を注入する。

・陣痛の痛みを取るだけで、意識も普段どおり。
 
・自然分娩と全く同じように「いきみ」を入れることができる。

・痛みを取ることによってリラックスでき、分娩時間が短縮し裂傷も少ない。

・何かトラブルがあっても、麻酔を追加してすぐ手術に移れるから安心。

・赤ちゃんには影響ない。

・料金はプラス5万円。
 
 
この記事を書くにあたりチラっと調べたら、
産院によってもこの追加料金は違うようでした。
(欧米諸国は医療保険が適用するらしい)

プラス5万円で痛くないなら、痛くない方が良いに決まってる!
そう思って、無痛分娩を選択しました。

根強い「お腹を痛めて産む」信仰

長男の産院の先生は、
積極的に無痛分娩をおすすめしていました。
 
 
その産院でも、無痛を選択する人は3割程、と。
 
 
どうしてみんな無痛を選ばないんでしょうね?と先生に質問したら、
 
 
 
日本は、苦労するのが美徳とされている。

「お腹を痛めて生んだ子供だから可愛い」
という言葉が根強く残っているからだと思う。
 
 

とお話されていました。
 
 
ちなみに、
麻酔のリスクとしては、
歯医者の麻酔と同程度、という説明を受けました。
  
  
  
歯医者の麻酔はみんな断らないのに、
 
どうして鼻からスイカが出るほど痛い、
という出産の時に選択しないのだろう・・・

無痛分娩の流れ

長男、次男は病院の空き状況の関係で、それぞれ別の産院で出産。

お産の流れも違ったので、

それぞれ書いていきます。

長男の時

定期受診の日に自宅で少量出血。
病院に行ったら、まだあまり子宮口は開いていないから大丈夫、
と言われ帰宅しました。

でもその後陣痛が始まり、再び病院へ。

 
先生が忙しかったようで、すぐに来てくれない。
 
 
初産にもかかわらず、陣痛の加速が早く、
針を入れる前に15分間隔の陣痛になっていました。
 
 
助産師さんが「これじゃあ無痛の意味ないねぇ。」と苦笑い。
 
 
でも、針を入れて麻酔を入れたら、
これまでの痛みが嘘のようにスーっと無くなりました。
 
 
 すごいっ!!!
 
 
その後は、また痛くなってきたら教えて〜
麻酔追加するから。

と看護師に言われたのですが、
どこまで我慢すれば良いのかわからない。
 
 
でも、このまま出産になったら怖い・・・
 
 
なんとなく痛くなってきて、薬を2回追加してもらいました。
  
 
無事出産の時には痛みゼロ!
ふんばるのみ!

次男の時

次男の時は、計画出産のように理想的な流れで進みました。
 
定期受診の時に

「だいぶ下に降りて来たね〜
 大きさも2500g超えたから、次出しちゃおっか。」
 
という気軽な感じ。
  
入院してから、
陣痛促進剤の点滴を流しながら、
痛みを取る麻酔を並行していく感じでした。
 
 
全然痛い思いをしないまま分娩台に。
 
  
今いきんで〜という先生の声に応じて
「ふんっ!」
ふんばるだけ。
 
 
産み終わって、
縫っている糸がピンピン結ばれる間隔があったけど、
痛みはゼロでした。

産後の苦しみ

三男を自然分娩してわかった、無痛と自然の違い。
 
 
無痛分娩は産後が辛かった事がわかった!
 

無痛は麻酔を使うので、
始まる前から飲食禁止。
 
 
産んだ後、
すぐ食べれるかと思いきや、
吐き気がして食べられる状態じゃない。
 
 
気持ち悪い。
  
 
産んだ当日の夜は、
のぼせるような状態がひどくて、
顔面からの汗が吹き出る。
そして、具合が悪い。
 
 
麻酔が切れて、後陣痛で腹が痛い!
 
膨らんだ風船が
ぎゅ〜っと小さく戻っているような感覚。
お腹の中で何かが縮まっている痛み。 
 
 
産む時痛くなかったのにぃ〜〜!!
 
 
産んだその日は
気持ち悪さ、のぼせ、後陣痛で一晩苦しみました。

自然分娩

三男の時はあえて自然分娩を選んだわけではなく・・・
 
里帰り出産ができない状況で、
泣く泣く自然分娩に。
 
 
岩手は無痛分娩がマイナーらしい。
 
 
もう3番目だし、腹をくくって自然分娩する事にしました。
 
 
でも不安で、怖くて。
 
YouTubeでお産の流れを何十回も見て
頭の中でシミュレーションを繰り返しました。
 
 
 
入院してから
 
「パンっ!!!」
 
という低い爆発音とともに破水しました。
 
 
そういえば、無痛の時には人口的に破水していた事に気が付きました。
 
こんなふうになるんだ、とびっくり。
 
 
 
お腹が張って張って張って・・・

 
ピークになったら、
風船を膨らましすぎて破けた時にように
「パン!」
その後、水風船が破けたようにバシャっつ!
 
 
  
いよいよ、始まる!!!
緊張で心臓がバクバクしっぱなし。
 
 
産む時、
お腹が痛いのかと思いきや、腰っ!!!
 
 
生理痛の時の腰の痛みを何倍にもした感じ。
 
 
 
生理痛って、
出産のシミュレーションをしているんだ・・・と思いました。
女の人って子供の頃からそんな痛みを味わっているなんて、
本当に偉い(笑)
 
 
赤ちゃんが骨盤を通って出てくる時は、
中から骨盤の骨をぎゅ〜っつと
広げられているような痛みでした。
 
 
 
と・に・か・く・痛い!!

「痛い!痛い!痛い!」
 
 
それ以外発する言葉が無い!
 
冷や汗ダラダラ。
 
 
 
ふんばって!!
 
と言われても、
痛いのにふんばれるかよ(泣)と思いながらふんばる・・・

 
そしたら、
目つぶらないで!
目開けて、頭持ち上げて、こっち見て!
 
目をあけてふんばるってなかなか難しい。
 
 
それでも、
思ったよりもあっという間に、
 
もうあとはいきまなくて良いよ。
力抜いて〜
 
という段階に。
 
 
YouTubeで、
いきみおわったら、もうすぐ、と見ていたので、
もう出てくる・・・ほっとしました。

大変だったけど、あっという間。

 
 
産んだ後は、
長距離走ったかのように、ぜぇぜぇしっぱなし。
 
 
 
自然分娩の場合は、
薬を使ってないから、吐き気とかなくて、
産み終わってすぐ食事が出来る事に感動。
 
 
 
夜の後陣痛もひどくなかった!
 
出産の痛みで感覚が麻痺しているのか、
たまたまなのかはわからないけれど。
 
 
そして、
のぼせが全く無かった!
夜ちゃんと眠れた!
 
 
あ〜〜〜〜
自然ってこういう事なんだ。
産んだ後も自然。
いつも通り。
 
 
体って良く出来てるもんだなぁ〜と感動しました。

どっちが良かったか?

どちらも経験して、
どちらもメリット・デメリットあるなぁ、と思いました。
 
 
私の場合はありがたい事に3人とも安産。
 
 
自然分娩がさほど苦じゃなかったのは、
初産じゃなかったから、
難産じゃなかったからだろうと思います。
 
 
私としては、
初産は無痛で良かったな〜と思っています。
 
 
大変だった、と思わなかったので、
また産む事に抵抗を抱かなかったし。
 

難産で自然分娩だったら、
あの痛みが何時間もなんて、耐えられない・・・
本当に辛いだろうな、と思いました。
 
 
いち体験談でしかないのですが、
どなたかの選択の参考になると良いなぁと思います。

おわりに

上の子達はお腹を痛めて産まなかったから、
最後まで育てられなかったんだろうか・・・
 
 
 
そんなふうに日本の信仰に囚われて考えた事もあったけど、
 
 
3番目を自然分娩で産んだおかげで
 
無痛だろうが、自然だろうが、
抱く愛情は全く変わらない事がわかりました。
 
 
 
過ぎてしまえば、分娩の時間なんていっときの事。
 
 
産まれた後の時間の方がずっと濃密で長い。
 
 
自分が
苦しまずに産む選択をして良いんだと思います。

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